こんにちは(*´▽`*)
さて、美しい景色が魅力な秋・冬キャンプですが、寒さ対策が欠かせません。
寒さ対策のひとつとして活躍しているのが石油ストーブですが、使ってみたいものの、安全面に不安あるという方も多いのではないでしょうか。
そんな不安の解消を目的に、ストーブメーカーの【トヨトミ】から最近発信された「石油ストーブをテント内で安全に使用するための取扱注意書」と我が家の体験をまじえて、安全に使用するための注意点をご紹介します。
【トヨトミ】からテント内使用の注意書が発表されました
ストーブを使用する際、特に注意すべきは大きく2つで、【一酸化炭素中毒】と【火災】です。
どちらも人命にかかわる事故に発展しかねないもので、よくよく注意が必要です。
主なポイントとなる対策はこちらです。
【一酸化炭素中毒の予防は、しっかり換気すること】
・テントの通気口(ベンチレータ)を2か所以上開けて使用する
・使用中は1時間に1~2回(1~2分)ほど出入口をあけて換気
・就寝時や人がいない時は消火する
などが注意点で、テント内の酸素不足による不完全燃焼を防ぐ対策が重要です。
火災についてはこちら
【火災の予防は適正使用と、可燃物を近づけないこと】
・フロアシートの上では使用しない
・可燃物をストーブの近くに置かない(100cm以上離す)
・屋外、不安定な場所、高地(1300m以上)では使用しない
・就寝時や人がいない時は消火する
などで、周囲への引火や、ストーブの転倒、異常燃焼などを防ぐ対策が重要です。
テント内でストーブを安全に使用するためには、以上の様な「一酸化炭素中毒」や「火災」を防ぐ対策をこうじる必要があります。
記事の中では、さらに「一酸化炭素中毒についての詳細」や、「知っておくと安心な対策たち」について、くわえて「子連れファミリー特有の注意点」についてもご紹介しています。
よろしければ最後までご覧ください。
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【これで安心】キャンプで石油ストーブを安全に使うための注意点
テントで石油ストーブを安全に使うために注意しなければいけない点は、【一酸化炭素中毒】と【火災】についてです。
火災は想像が容易でしょうが、一酸化炭素中毒については良く知らないという方もいらっしゃるかと思います。
まずは、一酸化炭素中毒のおさらいから見ていきましょう。
ストーブ使用で注意すべき一酸化炭素中毒について
一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素を吸入したことによりなんらかの症状を起こした状態の事です。
一酸化炭素は体中に酸素を運搬するヘモグロビンととても強く結合する事で、酸素が結合できなくなり、体中の臓器が酸素不足になります。
症状の重さは、さらされた一酸化炭素の濃度が濃いほど、また時間が長いほど重症になり、軽症では頭痛や吐き気、重症になると痙攣や意識障害をおこし、最悪の場合は死亡する場合もあります。
一酸化炭素濃度 | 吸入時間と中毒症状 |
200ppm | 2~3時間で前頭部に軽度頭痛 |
800ppm | 45分間で頭痛・めまい・吐き気・けいれん 2時間で失神 |
1600ppm | 20分間で頭痛・めまい・吐き気 2時間で死亡 |
3200ppm | 5~10分間で頭痛・めまい 30分間で死亡 |
キャンプ中において一酸化炭素が発生するのは、ストーブやコンロなど燃焼系機器が【酸素不足により不完全燃焼する】事が原因です。
ストーブの燃料である灯油が正常に燃焼するには酸素が必要で、不足すると不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生します。
さらに一酸化炭素の怖いところは、「無色・無臭・無刺激」のため発生に気が付きにくい点です。
そのため、キャンプなどのアウトドアでの死亡事故もおきていて、原因は密閉されたテントやバンガローなどでガソリンコンロや七輪を使用するという誤った使用方法によるものです。
手軽に暖をとれる便利な石油ストーブですが、使用方法を誤るととても危険です。
無色・無臭・無刺激なんて気づきようがありません・・・
さらには、ストーブは【火災】という危険にも注意せねばなりません。
ご覧のような危険を防ぎ、安全にキャンプでストーブを使用するための対策がこちらです。
キャンプで安全に使用するための取扱注意点
ストーブメーカーの【トヨトミ】から発信されている「石油ストーブをテント内で安全に使用するための取扱注意書」と我が家の体験も踏まえ、重要なポイントを6つご紹介します。
①テントのベンチレーターを2か所以上開けて使用する
換気を行う事でテント内が酸素不足になる事を防ぎ、不完全燃焼を防ぎます。
ベンチレーターは2箇所以上開けておくよう注意されています。
我が家はテント上部のベンチレーターとテント出入口部分をやや開いた状態にして使用しています。
なびいたテントの幕がストーブに触れると火災の危険があるため、開ける場所やストーブを置く位置にも配慮が必要です。
続いても換気対策です。
②使用中は1時間に1~2回(1~2分)ほど出入口をあけて換気
同様に、テント内の酸素不足を防ぐための対策です。
1時間に1~2回は、大きく換気して新鮮な空気をテント内に補充するようにしましょう。
我が家では上記の換気にくわえて、一酸化炭素チェッカーもあわせて使用しています。
「無色・無臭・無刺激」な気体のため、チェッカーも有用です。
換気して使用している分には鳴ったことはありません。
一酸化炭素チェッカーUSB充電続いては火災対策です。
③フロアシートの上では使用しない
フロアシート付のテントで使用すると、仮に火災が生じフロアシートに引火した際に避難を邪魔する可能性があると注意されています。
引火して燃え広がらない様配慮しましょう。
フロアシート以外にも注意が必要です。
④ストーブの近くに可燃物を置かない
可燃物から適切な距離を保ち使用する様注意されています。
特に注意したいのは、着火剤やガス缶・スプレー缶や燃料などです。
ストーブの近くで加熱されると、発火したり、容器の圧力が上がり爆発する可能性があるため注意が必要です。
ガス缶爆発事故は、ニュースで良く見かけます
他にも、テントの幕も可燃物ですし、毛布やシュラフ、衣服類なども可燃物です。
濡れた衣類やタオルなど、乾かしたいからと真上に干したりしてはいけません。
ストーブからの距離の目安はこちらです。
【対流式ストーブ】ストーブから周囲100㎝以上距離をあける
【反射式ストーブ】背面は20㎝以上、側面は50㎝以上、正面は100㎝以上離す(※背面や側面に熱が伝わりにくい)
続いてはこんな点にも注意です。
⑤屋外や傾いた地面、高地(1300m以上)では使用しない
過度に傾いた状態での使用や、風が吹きつける屋外での使用、酸素の薄い高地での使用などは、ストーブが異常燃焼を起こす危険があるため、使用禁止です。
キャンプ場ではやや傾いた地面が多いため、できるだけ整地をして平らな状態をつくるよう気を付けましょう。
続いて当然ともいえる注意点です。
⑥就寝時や人がいない時は消火する
人の目がない場所での使用は禁止されています。
燃焼状態が異常か正常か、目で見て確認できるものもあります。
誰かが見ていれば、不完全燃焼や異常燃焼、火災の危険など、異変にすぐに気づき対処できますが、就寝時や人が不在な時は何が起こるかわかりません。
人の目が離れる時は消火するようにしましょう。
以上が主な対策ですが、続いて幼児など小さい子連れならではの注意点もご紹介します。
子連れファミリーキャンプの場合、こんな点にも注意
子連れの場合、特に怖いのは子供の火傷や、いたずらでしょう。
それぞれを防ぐために、我が家ではこんな対策をこうじています。
火傷予防のために、幕内レイアウトを工夫
まず幕内のレイアウトとして、ストーブを置く位置を工夫しています。
子供達が頻繁に通る道のそばにストーブが来ないように、あるいはストーブの周りを子供達が通らないで済むように工夫します。
ストーブに触れて熱い思いをしたことがない子供は、何気なく近づいてしまうので油断は禁物です。
我が家の場合、インナーテントの出入り口付近やテント出入口が特に移動の多い場所で、基本的にはその反対側にストーブを置いています。
トヨトミ反射形ストーブは、比較的壁際によせておくことができ重宝しています。
同様に続いての対策も大切です。
必ず大人の目が離れないように注意
近づかないように工夫しても完璧とはいかないため、大人の目は離れないように気を付けています。
我が家の子らは、まだストーブで火傷した経験もないためか、とても近くを通る事があり、見ていてヒヤッとします。
ヒヤッとする場面があります
ストーブの火を見張る必要もありますし、大人が見張っていれば、危険は未然に防げますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
テント内でストーブを安全に使用するための対策についてご紹介しました。
特に【一酸化炭素中毒】と【火災】への注意が必要で、子連れファミリーキャンプの場合は【子供の火傷やいたずら】への注意も必要です。
我が家も不十分な点があり、良い見直しの機会になりました。
いまいちどストーブの使用状況を見直して、安全で楽しい秋・冬キャンプを過ごしましょう。
安全で温かいキャンプを
他にも、ストーブについて記事にしていますのでよろしければご覧ください。
反射式ストーブの安全な運び方についてはこちら
また、ご紹介した対策以外にも、トヨトミの「テント内で安全使用するための取扱注意書」で細かい注意点について詳細に紹介されていますので、ご興味あるかたはこちらもご覧ください。
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
記事の内容が皆様のお役にたちましたら幸いです。
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