手軽で簡単な方法はこれ。焚火調理による煤や焦げ付き汚れの効果的な落とし方

こんにちは(*´▽`*)

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

さて、今回の記事は、キャンプ道具の洗浄、特に焚火台や焚火で使用した調理器具の煤汚れや焦げ付きに関する記事です。

キャンプ場でも、自宅でも頑固な煤汚れや焦げ付きにお困りになった経験がある方もいらっしゃるはず。

そんな汚れに関する困りごとの解消を目的にこちらの記事をまとめました。

こちらの記事では、まずは汚れをできるだけ簡単に落とすためのコツについてと、それをふまえて焚火調理による汚れの適切な落とし方についてご紹介します。

さらに、実際に色々な方法で汚れを落としてみた経験から、独断と偏見のもと、最も手軽で簡単な汚れの落とし方について検討したいと思います。

ご覧いただければ、焚火台や調理器具について手軽で簡単な汚れの落とし方について参考になるかと思います。

よろしければ最後までご覧ください。

記事の内容が皆様のお役にたちましたら幸いです。

目次(タップできる目次)

手軽で簡単な方法はこれ。焚火による煤汚れや焦げ付きの効果的な落とし方

まずは汚れを落とすコツについて確認していきましょう。

汚れをできるだけ簡単に落とすコツについて

汚れを落とす行為は、日常でも大変身近な作業です。

衣類の洗濯、食事後の食器類の洗浄など、毎日関わっている分野ですが、あらためて基本的な部分とコツをおさらいしていきましょう。

汚れを落とすコツ①:汚れを落とす仕組みについて

まずは汚れを落とす代表的な仕組みについてみていきましょう。

代表的な仕組みは、次の3つとされています。

汚れを落とす3つの仕組み

  1. 界面活性剤の作用
  2. 機械作用
  3. 酵素、酸、アルカリなどによる汚れの分解作用

ひとつずつ説明していきます。

界面活性剤の作用

多くの洗剤には界面活性剤】というものが含まれています。

これは、汚れを落とす主力ともいえるもので、汚れがくっついている表面から離れやすくしたり、一度離れた汚れが、またつくのを防いでくれる作用があります。

次に、機械作用について説明します。

機械作用

機械作用は、物の表面についている汚れを、引きはがすような力をもたらす作用です。

例えばスポンジやたわしなどでこする力や、洗濯の場合は水流による撹拌などがその作用にあたります。

界面活性剤で取れやすくなった汚れを、適切な機械力で本体から落とします。

次に酵素や酸、アルカリについてです。

酵素・酸・アルカリなどによる作用
アルカリ性の洗浄剤

酵素・酸・アルカリなどは、化学反応を通して汚れを溶解・分解して、とれやすくしてくれる作用です。

それぞれ得意な汚れのタイプがあり、用途にあわせて洗浄増強剤(ビルダー)として洗浄液に含まれています。

ただ、酸やアルカリなどは、作用が強すぎると、本体へも腐食や変色などのダメージもあるため、使用できるものかどうかの注意が必要です。

まとめると

これらの作用がくみあわさって働くようすは、身近な洗濯でみてみるとわかりやすいです。

洗濯で使用される洗剤には、【界面活性剤】【洗浄力増強剤として酵素】が含まれており、これらの作用により、衣類についた汚れが取れやすい状態になります。

加えて、洗濯機の水と衣類を撹拌することによる【機械力】が加わって汚れがおちるという仕組です。

このように、洗浄剤の中身(界面活性剤や洗浄増強剤)と機械力の組み合わせというのが、汚れを落とす主な仕組みというわけです。

汚れを落とすコツを理解するには、さらにおさえておくべき要素があります。

汚れを落とすコツ②:汚れのタイプにあわせて洗浄剤や機械力を適切に組み合わせる

対象の汚れのタイプにあわせて、適切な洗浄剤と機械力をうまく組み合わせる事が、とても大切です。

汚れをきれいに落とすためにも大切ですし、洗うもの本体への負担を最小限にするにも重要です。

汚れがおちても本体表面が傷だらけになってしまっては困りますよね。

落とす対象の汚れを理解し、それにあった組み合わせを工夫することが大切です。

では、汚れのタイプとは、どんなタイプがあるのか見ていきましょう。

汚れを落とすコツ③:汚れのタイプの分類と効果的な落とし方について

洗浄の科学分野では、汚れの種類は、大きく分けると【水溶性汚れ】【油性汚れ】【個体汚れ】にわかれます。

それぞれをざっくりと説明すると、

【水溶性汚れ】:水に溶ける汚れ。(食塩や糖分などの汚れ)

【油性汚れ】:水には溶けず、油性の性質をもった溶剤に溶ける汚れ。(油系の汚れ)

【個体汚れ】:水にも油にも溶けない汚れ(泥や煤汚れ)

となります。

このような性状の分類に沿って、効果的な汚れの落とし方も分類されています。

水溶性の汚れについて、もう少し深堀り説明していきます。

汚れの中でも水に溶解する汚れを水溶性汚れと呼びます。

水溶性汚れも簡単に溶ける易溶性と、やや溶けにくい難溶性とがあります。

食塩、砂糖、乾いていない汗汚れなどは、易溶性の汚れで、水洗いで容易に除去することができます。

蛋白質汚れや、時間がたった汗汚れなどは難溶性で、水に接触させるのみでは除去が困難ですが、弱アルカリや弱い酸化剤などの薬剤を一緒に用いると効果的に溶解できます。

というように、それぞれの汚れの性状事に、落としやすい方法などが分類されています。

以上のことをふまえながら、今回ターゲットである、焚き火調理による焚き火台や調理器具の汚れについて、どんな組み合わせが効果的なのかをみていきたいと思います。

まずは、焚火による汚れがどんなタイプの汚れなのかみていきましょう。

焚火調理による調理器具や焚火台の汚れのタイプと効果的な落とし方について

適切な洗浄方法を選ぶためにも、焚火による焚火台や調理器具にどんな汚れがついていて、それぞれの汚れがどんなタイプの汚れに分類されるのかみていきましょう。

ついている汚れは、煤、油、油による焦げ付き、錆びなど

焚火で使用する調理器具や焚火台本体の汚れは、主には煤汚れでしょうが、調理による油汚れと油の焦げ付きもありますし、使用期間が長いと錆びなども含まれてきます。

では、それぞれの汚れのタイプと、効果的に落とす方法をみていきましょう。

【煤汚れや錆び】は、個体汚れで、機械力がかなめ

まず、主な汚れとなる煤汚れは、薪などの有機物が不完全燃焼を起こして生じる炭素の微粒子です。

この煤汚れは、先の汚れの分類の内、【個体汚れ】に分類されます。

さらに個体汚れは、親水性と疎水性といって、水に良く混ざるものと、そうでないものとに分類され、煤汚れは水に混ざりにくい疎水性です。

一方、鉄の酸化により生じる錆びも個体汚れに分類されますが、錆びは親水性です。

どちらの汚れも個体汚れで、除去に活躍するのは機械力が中心とされています。

補助的な役割として、界面活性剤や弱アルカリ性の条件があると、より効果を得やすいそうです。

すべての作用が入っていて、良く知られている洗浄剤がクレンザーです。

キャンプ場の炊事場などでも、置いてあるのをよく目にします。

続いて、油汚れと焦げ付きについてみていきましょう。

【油汚れや焦げ付き】は油性汚れで界面活性剤やアルカリ洗浄剤が効果大

調理に伴う油が付いたり、焦げ付いたりして生じた汚れは、油性汚れに分類されます。

油性汚れは、界面活性剤やアルカリ性の洗浄液で洗浄効果が大きいとされています。

通常の台所用洗剤などにも弱アルカリ性で界面活性剤を配合した洗剤などがあり、通常の油汚れなら十分に落とすことができます。

長期間経過した油汚れや焦げ付きなどの頑固な油汚れには、アルカリ性の洗浄剤への漬け込みなどが効果的とされています。

というわけで、焚火による煤汚れや焦げ付きの効果的な落とし方について、理屈の部分をみていきました。

続いては、実際にそれらの方法を使用してみて、その効果や手間などをみていき、なかでも手軽で簡単な方法を検討していきたいと思います。

煤汚れや焦げ付きの効果的な落とし方の実際

実際に我が家の焚火台ややかんを使用して、色々な方法で汚れを落としてみました。

実際にやってみた感想を通して、手軽な方法を検討していきましょう。

ちなみに使用した洗浄用の道具類はすべて100円ショップで購入したものです。

ちょっとした煤汚れなら、ふきとるだけでもかなり落ちる

少しついた程度の煤汚れであれば、布などで拭うだけの機械力でも大部分がきれいにおちます。

しかし、しつこい煤汚れまではおちません。

台所用洗剤とスポンジの固い部分でもまぁまぁ落とせる

台所用洗剤(界面活性剤を含む弱アルカリ性の洗浄剤)を使用しあらってみました。

柔らかいスポンジ部分では、あまり落ちませんが、固い方と組み合わせると、拭っただけでは落ちない煤汚れも結構落ちていきます。

しかし、まだ焦げ付きが残っています。

クレンザーは手軽で、ある程度頑固な汚れも良く落ちる

布や台所用洗剤でも落ち切らない煤汚れや焦げ付きに対して、クレンザーを使用してみました。

クレンザーは、弱アルカリ性で界面活性剤と研磨剤が含まれています。

適量を取り、布やスポンジなどで洗うと、取り切れなかった煤や焦げ付きはかなりきれいにとれました。

一生懸命こすらなくても、手軽にきれいになります。

さらにしつこい汚れにとりかかってみましょう。

こちらは何度も焚火調理で使用しているフライパンです。

都度洗っていますが、簡単には取れなかった汚れが蓄積しています。

こちらもクレンザーでざっと磨いてみたところ、かなりの煤汚れや焦げ付きがとれましたが・・・

油っぽい汚れの部分が結構残ってしまいました。

結構年期の入ったベタベタ汚れです。

そこで、油系汚れはアルカリ性の洗浄が効果的というところを踏まえ、アルカリ性強いの洗浄方法に取り組んでみました。

重曹による煮洗いは、しつこい油も焦げ付きも良く落ちる

油汚れや焦げ付きに、重曹の煮洗いが効くと耳にします。

重曹は本来は弱アルカリ性(PH8.2)程度ですが、加熱する事でアルカリ性(PH11.2)の炭酸ナトリウムに変化します。

そのため強アルカリが油系汚れを良く溶解してくれるという仕組みです。

製品の説明にのっとり重曹水(1Lの水に大さじ2~3の重曹)をつくり、加熱・沸騰させます。

一度加熱すると、冷めても強アルカリ性のままです。

フライパンを15分ほどつけ置きし、スポンジでこすり洗いをしたところ、油汚れがかなりきれいにおちました。

加熱や漬け込みという手間がかかりますが、威力は確かにすごいですね・・・

ちなみに、重曹とは言え、加熱しアルカリ性が強くなる、身体にも害があります。

手を痛めないように手袋などを使用するようご注意ください。

さて、アルカリ性剤はさらに、手ごわそうな汚れにも効くのでしょうか・・・

年季の入った焚火台汚れを強アルカリ性の洗浄剤につけてみるが・・・

2年ほど使用している焚火台の一面を、強アルカリ性の洗浄剤でつけ置いてみました。

こちらに使用した洗浄剤はパイプユニッシュで(ph13~14)のさらに高いアルカリ性です。

15分ほどつけ置いて、こすってみましたが・・・

こちらはいまひとつ・・・あまり落ちませんでした。

それだけひどい汚れという事でしょう。

焦げ付きだけでなく、錆びているような部分もあります。

【錆び】も固形汚れに分類され、適切な洗浄方法は機械力です。

ステンレス表面にやや傷が付くでしょうが、もう少し研磨力の高いスポンジで磨いてみました。

せっせせっせと15分ほど磨き、まずまず取れましたが、やはり取り切れず焦げ付きの残った部分もありました。

さらに研磨力の高いものも使用してみましたが、疲れてしまい、すべては取り切れませんでしたwww

まとめ:手軽で簡単な方法はこれ

いかがでしたでしょうか。

焚火で着いた煤汚れや焦げ付きについて、なるべく簡単に落とすコツと、実際に落としてみた様子をご紹介しました。

簡単に落とすためのコツで大切なポイントとしては、汚れを落とす3つの仕組みや

汚れを落とす3つの仕組み

  1. 界面活性剤の作用
  2. 機械作用
  3. 酵素、酸、アルカリなどによる汚れの分解

汚れに性状にあった組み合わせの工夫が大切という話でした。

焚火調理に関する汚れについては、

  1. 煤汚れは個体汚れで、主な洗浄の仕組みは機械力
  2. 油汚れ系は、界面活性剤やアルカリ性剤が効果大

という事でした。

実際に検証してみたところも、理屈通りの印象でしたが、その中でも最も手軽で効果的な方法は次のとおりだと思います。

  1. 手軽ながら効果的なのはクレンザーだと思う
  2. キャンプで使用した都度、クレンザーで可能な限り汚れを落としておくのが、最も効果的で手軽の方法なのでは?

という印象です。

洗浄剤としてクレンザーを持っておけば、扱いは手軽ですし、あまりしつこくない汚れは都度落とせるので、手軽で効果的な方法かなと思いました。

ただ、クレンザーについては、アルミ性のクッカーなど使用できないものもあるのでご注意ください。

以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらの記事が皆様のお役にたてましたら幸いです。

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