こんにちは( *´艸`)
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
12月に入り、今年も残すところあと1月です。
まさに光陰矢の如し、過ぎてしまうと、あっという間に感じますね。
そんなこんなで、大分冷え込んできました。
11月にはいると、キャンプでもググゥーッと朝晩の冷え込みを感じるようになってきました。
これからの時期、さらに冷え込みは厳しくなります。しっかりとした防寒対策が必須になってきますね。
というわけで、こちらの記事では、冬のアウトドアのみならず、日常の防寒着としても身近なダウン製品について、買う前に知っておくと役にたつ基礎知識として、ダウンの基礎知識および実際のダウン製品にほどこされている工夫や特徴をまとめてみました。
ご覧いただければ、ダウン品質についての基礎知識のおさらいや、実際の製品に施されてる様々な工夫についておわかりいただけ、選ぶうえでの一助になるかと思います。
よろしければ最後までご覧ください。
こちらの記事が皆様のお役にたちましたら幸いです。
ダウン製品を買う前に抑えておきたい基礎知識その①
ダウン製品は高額なものが多いです。
満足の行くダウン製品を買うためにも、しっかり選ぶための基礎知識を一緒におさらいしておきましょう。
ダウンとは・・・
とりま、ダウンとは何ぞやから、確認します。
水鳥の胸部分の羽で芯のない羽毛のボール
ダウンとは、水鳥の胸の羽と羽の間に映える芯のない毛のボール(ダウンボール)の事です。
タンポポの綿毛のように丸い形で、芯がなく柔らかい毛です。
一方、一般的な羽のように芯があるものは【フェザー】と呼ばれます。
ダウンの特徴は軽くて暖かい
ダウンの特徴といえば、軽くて暖かいという点で良く知られていますね。
ダウンジャケットやダウンパンツなどの衣類に限らず、布団でも羽毛布団などで良く使われ、とても身近な素材です。
ダウンの暖かさの仕組み
さて、そんな身近なダウンですが、なぜそんなに暖かいのでしょうか。
大切なのは空気の層
ダウンが暖かい理由は、ふわふわの羽毛の間にとりこむ空気にあります。
実は空気は、とても優秀な断熱材です。
その断熱性能はガラスや樹脂、木材、コンクリートなどと比べも、ダントツに断熱性が高く、建材に使われる多くの断熱材は中に空気を取り込める作りに加工されています。
ダウンでも、ふわふわのたくさんの綿毛の中に空気を取り込み、身体と外気との間に空気の厚い層をつくる事で、外気の冷気をシャットアウトするだけでなく、体温を逃がさない事で、高い保温性を発揮します。
それで、暖かいというわけです。
ダウンの品質について
では、どんなダウンがより品質が高いと言えるのでしょうか。
品質を見分けるために必要な要素をみていきましょう。
代表的な素材は【ダッグ】と【グース】
ダウンに使用される天然の素材は、主に【ダック】と【グース】が一般的です。
布団の羽毛領域などでは、ダック<グース<マザーグース(身体の大きなグース)の順で品質が高くなるとされています。
一般的には、ダックにくらべグースの綿毛の方が羽枝といい空気を多くとらえる羽の枝が多く、ふわふわしているとされています。
グースでも体の大きなマザーグースの方がより羽毛が大きく沢山の空気をとらえるため、品質が高くなります。
ふくらみの数値フィルパワー(FP)
フィルパワーとは端的に言うと、ダウンのふくらみの力を表す指標で、ダウンの品質を表す代表的な指標です。
よくふくらむダウンが、より多くの空気をとらえるダウンで、品質が高いというわけです。
一般的には500以下が低品質なダウンで、550~700が良質なダウン、700以上高品質ダウンと言われています。
例えば、誰もが知ってる定番商品のユ〇ク〇のライトダウンジャケットなどは、640フィルパワーと案内されています。
注意すべき点は、フィルパワーはあくまで使用しているダウンの品質を表すもので、ダウンの使用量が異なると、暖かさは異なるという点です。
製品の用途の違い(温かさを優先したり、携帯性を優先したり・・・)により、同じフィルパワーであっても、ダウン使用量は異なってきます。
暖かさの指標ではなく、あくまで使用されているダウンの品質の指標です。
品質表示のダウンとフェザーとは?
ダウン製品の製品仕様覧には、製品の中に閉じ込められているダウンの比率が表示されています。
【ダウン90%、フェザー10%】というような感じです。
同じ羽ではありますが、空気を多くとらえるのはダウンです。
ダウン比率が高いものがより暖かい製品と言えます。
ですが、フェザーは弾力が強く、ふわふわ感の復元力に優れており、混合されることで、全体の復元力に寄与しており、重要な素材で、用途によって混合率も変化しています。
ダウンの弱点
軽くて暖かいダウンですが、弱点があり、注意が必要です。
水気
ダウンはふわふわの羽が濡れたりしてへたってしまうと、保温性が発揮できなくなります。
そのため、水気は大敵です。
素材がデリケート
デリケートな素材のため、洗濯機が使用できず、手洗いやクリーニングが必要なものがあります。
ラフに洗濯できないのは、弱点といえるでしょう。
ダウン製品を買う前に抑えておきたい基礎知識その②
ダウンの品質や素材についての基本的な部分をみてきました。
しかし、これだけでは、まだお買い物はできません。
実際のダウン製品たちは、羽毛の品質のみでなく、用途や顧客のニーズに沿って、軽量化や保温性を高めるさまざまな工夫がなされています。
そのため、ダウンのFPや使用量、混合率などは基本的な部分ですが、それだけでは品質を図れません。
次に、どんな工夫がなされているのかも見ていきましょう。
暖かさの主な指標はFPや混合率、ダウン使用量だが・・・
ダウンの最も大切な機能は保温力で、その保温力の目安となる代表的な指標としては、やはりFP(フィルパワー)と混合率、ダウンの使用量です。
しかし、実際のダウン製品では、顧客の用途に沿って色々な工夫が施されており、それだけでは品質を図れないと思います。
用途にそってなされている様々な工夫について
ダウン製品は顧客のさまざまなニーズにこたえるために、デザインや生地、キルティング、加工など色々な工夫が施され、差別化が図られており、もちろん値段もピンキリです。
ダウンが防寒着としてい利用するという点は共通でしょうが、街中やアウトドアなど使用する場所や、求める品質、扱いやすさなど、顧客のニーズにより製品は多様です。
どんな工夫がなされているのか見ていきましょう。
防水・防風・透湿性を高めたもの
ダウンの弱点は水気です。
ダウンが濡れてしまうと、空気を捕まえて置ける量が少なくなり、保温性が低下します。
そのため多くの製品で、撥水性や防水性を高める工夫がなされています。
特に、防水・防風・透湿性を兼ね備えたゴアテックスが生地に使用されている製品は、外部からの水気を防ぎ、内側からの湿気を逃がし、ダウンの保温性を損ねません。
さらに、防風性により冷たい風が吹き込んでくる事を防ぎ、保温性を保ちます。
全天候に対応する製品をお求めなら、ゴアテックス素材だと快適につかえそうです。
携帯性を高めたもの
ダウンの特徴は、軽くて暖かく、コンパクトにもなるという点です。
その強みを生かし、携帯性を高めた製品もあります。
軽量化と温かさの両立や収納したところからの復元性を追求した様な製品になるため、品質の高いダウンが使用されます。
脱ぎきしての温度調整が頻回になりそうな場合は、軽量でコンパクトになる製品が使いやすいでしょう。
保温性能を高める加工
保温性をより高めるための特殊なキルティング加工を施している製品があります。
用途に沿って、構造やキルティングにもこだわり、軽量化、保温性を追求しているわけですね。
ゴアテックスやダウンの品質、キルティング加工について、Montbellオンラインショップがわかりやすく案内されています。
難燃素材を使用
キャンプなど、焚火の前で使用する場合もあると思います。
焚火の前だと、時折、薪が爆ぜたりして火の粉が飛ぶ事もあります。
火の粉がウェアにふれれば、たちまち穴が開いてしまいます。
穴あきを防ぐために、燃えにくい難燃資材を生地に使用したダウン製品もあります。
高価なダウンに穴が開くのは避けたいものです。
キャンプ場での使用が多いならこういった製品も選択肢ですね。
NANGAやスノーピークから販売されています。
NANGA (ナンガ) 難燃性ダウンジャケット TAKIBI DOWN JACKETウォッシャブルなもの
羽毛は洗濯に弱く、ダウン専用の洗剤を要したり、手洗いやクリーニングが必要な物もありますが、洗濯機が使用できるように工夫した製品もあります。
焚火の匂いがついたり、汚れても、容易に洗えるというのは扱いやすくて重宝します( *´艸`)
低価格な製品
超低価格な商品といえばワークマンですね。フュージョンダウンのシリーズが人気です。
私も主な用途はキャンプなので、前述の様な難燃性や洗えるという点は大変魅力を感じます。
しかし、やはり低価格というのは非常に魅力的なポイントだと思います。
安かろう悪かろうなんて言葉もありますが、キャンプでにおいがついたり汚れたり、穴空いたりするのなら、あまり高額なものは気が引けます。
やはり低価格といのは大変魅力的です。
ちなみに難燃素材を用いたダウンジャケットが¥4,900です・・・www
SDGsを意識した製品
持続可能性の注目があつまっています。
消費者からも企業の取り組みへの視線も厳しくなってきているように感じます。
羽毛についても、素材のもとはガチョウやアヒルで、際限なくとれるものではありません。
リサイクルダウンを使用したり、天然ダウンと化繊ダウンを混合したり、さまざまな取り組みがなされています。
GREEN DOWN RECYCLE PROJECTに参加している企業も多く、リサイクルダウンを使用し、二酸化炭素排出量削減に協力しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ダウン製品を選ぶうえでの基本的な知識のおさらいと製品に施されている様々な工夫についてご紹介しました。
消費者であれば、お買い得に満足感の高い買い物がしたいです。
ダウン製品を色々みていると、お値段もピンキリですし、なかなか奥が深く、FPや使用量、素材だけでなく、生地やキルティング、難燃素材など、様々な差別化がなされており、選ぶうえでとても悩みます。
何が正義かは、用途や好みで千差万別となるでしょう。
ちなみに、私の正義はお値段ですwww
FPなどの記載はないものの、化繊との混合で、超低価格で、意外とあたたかいワークマンのダウンについて紹介記事も書いています。よければこちらもご覧ください。
以上です。記事の内容が皆様のお役に立ちましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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