こんにちは(*´▽`*)
ご覧いただきありがとうございます。
もうそろそろ梅雨でしょうか。雨や曇りの日が多く、じめじめしてまいりました。
今回は、梅雨時に大活躍するキャンプギアのメンテナスに関する記事です。
ゴアテックス素材のレインウェアについて、シームテープの貼り換えを考えている方おすすめ
MontbellのGORTEXレインウェア「ストームクルーザー」を譲り受けました。
製品は、24年前購入のもので、劣化によりシームテープがボロボロにはがれてしまっていました。
シームテープ以外の状態も良く、良い製品ですし、貼り換えをして復活させてみましたので、その様子を記事にしました。
ご興味ある方のお役にたてれば幸いです。
では、ご笑覧ください。
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Montbellのストームクルーザー旧モデル
モンベルの看板商品として紹介されています。
なんと初代ストームクルーザ販売が1982年!!
「Function is Beauty」と「Light&Fast」のコンセプトを長年貫き通し、進化し続けているレインウェアです。
卓越した防水性・透湿性、軽量性の全てを備えた究極のレインウエアとされています。
我が家が譲り受けた製品は、20〜24年前の製品で、男女ペアでいただきました。
使用頻度にもよりますでしょうが、20年以上前の製品ながらまだまだきれいです。
シームテープははがれてしまっていますが、貼りなおせばまだまだつかえそうです。
シームテープとは?
シームテープとは、テントやレインウェアなど防水素材でできた製品につかわれるテープです。
防水素材を縫い合わせた縫い目の部分に対して、縫い目から水が入り込まないやうに、貼ってあります。
リペア用に市販されているものは、テントと兼用だったり、レインウェア用だったりとがあります。
シームテープの貼り換え、修理手順
レインウェアの生地について調査
貼り換えを行う上で、生地について調べておく必要があります。
適切なシームテープの素材を選ぶためと、アイロンなど熱処理の可否などを確認しておくためです。
シームテープは熱による圧着が必要なため、生地の熱処理に関する情報が必要です。
生地の仕様を確認
かなり前の製品なので、現在のストームクルーザーとは仕様が異なる点があります。
モンベルさんに直接問い合わせましたところ、生地の仕様は、ゴアテックスファブリクス3レイヤーという事は確認できました。
レイヤーについて簡単に説明すると、ゴアテックスという、防水性・透湿性に優れた、機能の軸となる生地に、表側にナイロンなどの表生地をくっつけた2層のタイプが2レイヤーです。
2レイヤーでは、内側はゴアテックスなどの生地が直接肌に触れてしまうので、もう一枚内側に肌さわりを良くする生地を張り付けたのが3レイヤーです。
リペア用のシームテープにも3レイヤー用など種類があるため、確認しておくとよいでしょう。
洗濯表示から、お手入れの注意点を確認
ウェアについている、洗濯表示から、熱処理に関する注意点を確認します。
洗濯表示の意味は、Montbellの製品ページで確認が可能で、旧型の表示についても説明があります。(製品ページリンク→洗濯表示の見方)
こちらの、アイロンの表示が意味するのは、アイロンは120℃を限界として、80℃~120℃でかけるという点でした。
適切なシームテープを用意
製品の仕様にあわせてシームテープを選びます。
幅もあるので、製品についているテープを図っておきます。
今回は、調べた製品情報から、3レイヤー適合で、製品に仕様されているテープと色や幅が近いものを購入しました。
YNAKでは、レイヤーや幅、色など異なるテープが扱われています。
3レイヤーシームテープストームクルーザーのシームテープはこちら
YNAKの3レイヤー適合テープはこちらです。
厚みも、表面の肌さわりもかなり近いです。
劣化したシームテープを剥がす
さっそく張り替えていきます。
まずは劣化したテープをはがしていきます。
すでにほぼ剥がれているので、無理に剝がさずとも、さらっと剥がれます。
どんな風にテープが貼られているのか、確認しながら剥がす
テープがどんな風に貼られているのか確認しながら剥がしましょう。
後で新しいテープを貼るときの参考にします。
もとの製品のマネするのが一番ですよね。
無理には剥がさない様注意
しかし、部分的には強く貼り付いてるところもありました。
生地を傷めない様に剥がす必要があります。
しっかり粘着されてる部分は、あて布とアイロンで温めるとノリが溶けて剥がれやすくなります。
縫い込まれてる部分もあるので、無理に引っ張らない
端の部分など、シームテープが、縫い込まれてる所もあります。
無理に剥がして糸がほつれると、ややこしいので、手前で切るほうが無難だと思います。
剥がしたテープは劣化によりヨレヨレです。
剥がした部分を綺麗にする
新しいテープを貼る前に、接着面をなるべく綺麗にします。
糊の残りや、汚れをとります。手で簡単に剥がせるものもありますし、取れないものもあります。
取りにくいところは、当て布をして、アイロンで温めると、当て布に糊の残りとゴミがくっついてとれます。
新しいテープを貼る
接着面が綺麗になったら、新しいテープを貼っていきます。
テープを適当な長さに切る
もとの製品の貼り方を参考に、適切な長さにテープを切ります。
テープの端が剥がれにくい様丸く加工しておきました。
アイロンで圧着する
ズボンの裾上げテープと似てます。
レインウェア側の洗濯表示やシームテープの仕様説明書を参考に、アイロンの温度に気を付けながら、縫い目に沿って圧着していきます。
今回はアイロン温度は低温、あて布を仕様し、圧着時間は10秒から20秒となるように注意しました。
圧着する部分は直線、曲線と様々です。
曲線部分はやりにくいので、アイロン用の円形の台などがあると便利です。
それでもうまくいかない場所は、火傷しないよう厚手の布などを手にもってアイロン台の代わりにするのも有効でした。
襟元、フード、わきの下部分などは難しかったですが、何とかできました。
完成
男性用XLサイズ上下と女性用Lサイズジャケット分を貼り替えました。
1着、上下セットが完成するのに、3時間~4時間ほどかかりましたので、全部で6時間ほどかかりました。
慣れない作業ということもありますが、なかなか時間かかりましたね( ;∀;)
圧着後は、しっかりとしていて、いまのところ剥がれる様子はありません。
今回は、20mのテープを買いました。貼り終えて、1/3残っているほどですので、目安になるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本来はMontbellの修理サービスに依頼するのが最も確実な方法でしょう。
しかし、今回は20年以上前の製品というのもあるので、修理代が高くつくよりは自分で修理して使えたら儲けもの程度の感覚で修理してみました。
修理のポイントのおさらいです。
・製品のレイヤーや熱処理の加減など、製品情報を調べる。
・製品情報を参考に、適当なシームテープを選ぶ。
・劣化したテープをはがすときは、無理にはがさない。
・もとの貼り方を確認しながら剥がす。
・接着面をきれいにする。
・アイロンで圧着する際は、製品情報を参考に温度やあて布、圧着時間などに注意する。
・テープの切れ端を丸く加工すると、なお良い。
・1着上下セットで4時間はかかる。
・20mあれば1着分上下は余裕。
といった感じでしょうか。
凄く時間はかかりましたが、素人作業にしては、なかなかきれいに貼り替えれました。
ズボンの裾上げテープの様な感じです。
今後は、貼り替えたテープがいつまでもつかが楽しみです。
これで長持ちしてくれることを願うばかりです。できるだけ長く使いたいものですね。
今回の記事が、皆様のお役に立ちましたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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